お子様向け短めの講談を楽しんでください♪
近頃、注目を浴びているのが日本の伝統話芸「講談」。
子供にもわかりやすい講談の入門編。
不朽の名作「探偵講談」。
探偵講談は、明治時代に流行したミステリー。
令和に復活!
まずは、入門編の「探偵講談とは」。
江戸川乱歩も褒め称えた「幻燈」は、手に汗握る犯人探し!
「鬼坊主」は明治時代、実際に犯罪が行われ、世間を騒がせた有名事件。
コナン・ドイルの作品を大胆に翻案した「唇のねじれた男」。
探偵講談を聞いて、君も名探偵になってみよう!
特典として、講談台本PDFがダウンロードできます。
講談を覚えて、声に出して読んでみよう。
これさえあれば、わたしも講談師になれる!!
それでは、はじまり〜、はじまり〜。(パンパンッ)
内容紹介
講談名作集 探偵講談
「探偵講談とは」(8分)
講談の黄金時代と言われているのが明治時代。才能のある講談師がたくさんいて、講釈場も数多くありました。今のようにテレビもない、ラジオもない、新聞も高価で買えない。庶民の娯楽が現代と比べると、少なかった。「講釈場いらぬ親父の捨てどころ」なんて川柳がありますが、家に居場所のないお父さんたちが講釈場にやってきた。そして講談を楽しんでいた時代です。そんな頃に、探偵講談が流行しました。今、探偵というと、私立探偵のことを思い浮かべると思いますが、当時は刑事のことを探偵と言っていました。探偵講談は大きく分けて、二つあります。海外から探偵小説、今でいうミステリーが入ってきました。コナン・ドイルの作品などですね。そんな西洋のミステリーを翻訳、翻案したのが一つ。そして、実録物といいますが、当時は実際におきた事件を取材して、高座で読む、いまで言うニュースのような役割を持った講談がありました。例えば、殺人事件が起こったならば、その現場を訪れ、取材して、近所の方に話を聞いて、
「こいつ、実に悪いやつでございまして……」
というのを、当時の講談師がやっていたんです。今のワイドショーみたいなものですね。
「幻燈(上)」(25分)
初代快楽亭ブラックが書きました『幻燈』という講談。それを作家の芦辺拓先生が、脚色したものを、読ませて頂きます。現在、快楽亭ブラックという噺家さんがおられますが、この方は二代目です。今日ご紹介しますのは初代のブラック。本名をヘンリー・ブラックと言いまして、一八五八年、オーストラリアの生まれ。おとっつぁんは幕末明治の日本で新聞などを発行して活躍したジャーナリストで。その関係で日本にやってきたのが慶応元年。七つの時です。やがて講談師、松林伯円の弟子となった。寄席では大変な人気を博しました。そらそうです。日本語ペラペラの西洋人なんですからね。今なら珍しくもありませんが、明治の頃は珍しかった。得意な演目は西洋種の小話や人情噺。本日聞いていただく「幻燈」もその一つです。さあ、どうなる。
「幻燈(下)」(27分)
この「幻燈」が何より珍しいのは、今日の犯罪捜査ばかりか、推理もののドラマでもお馴染のあるものが、なぞ解きの手がかりに登場することです。江戸川乱歩先生曰く、日本ではもっとも古い例なんだそうで。ちなみに『幻燈』が出版されましたのが明治二十五年。百三十年以上も前のことです。そのあるものが何か、どう事件にかかわってくるのかは聞いてのお楽しみ。
さあ、どうなる。
「鬼坊主(上)」(14分)
これは初代松林伯知が作りました講談です。当時、実際に犯罪が行われ、随分世間を騒がせた殺人事件です。幕末の頃、尾張の国海東郡八輪村(かいとうごおりはちわむら)、西導寺の住職、黒田大恵という方。檀家は三百あまりあって、学問も相当できる。毎年京都の本山へ二度出張いたすという偉い僧侶。人々の信頼厚く、生き如来様と尊敬されています。大恵には妻がおりまして、夫婦仲睦まじく、安政元年、西暦1854年、――今から百七十年ほど前に、男の子が誕生しました。水精と名付けました。この黒田水精こそが、後に、鬼坊主と呼ばれた人物で、僧侶でありながら、私利私欲のため、親類二名を殺害し、そのうち一名は、死体をバラバラにして、地中に埋め、警察官の眼をくらませたが、探偵の捜索により、ついに捕縛。明治三十二年四月十二日、名古屋の監獄所で死刑執行となり、刑場の露と消えました。さあ、どうなる。
「鬼坊主(下)」(16分)
徳川の天下は崩れ、明治となる。江戸改め、東京。黒田水精は、東京へ出てくる。芝桜田久保町、伊藤重保方にやってきた。この伊藤重保という方は、元は太政官の書記をしておりまして、今では内務省の警保局、――現在の警視庁に勤める警察官。さあ、どうなる。
「唇のねじれた男」(21分)
コナン・ドイルの作品を翻案した講談でございます。
以前、日本シャーロック・ホームズ・クラブの大きな集まりがあって、ホームズ講談のお仕事を頂きました。そこでは、原作に忠実にやるよりも、明治時代の翻訳家のように、工夫した方が面白いですよ、とアドバイスを頂きました。そこで作ったのがこんな講談。
さて、小池しげるが藤井寺に引っ越してきたのは、五年前のこと。大きな屋敷を買いとり、庭もきれいに手入れして、かなりいい暮らしを始めた。茂は、しだいに近所の人とも親しくなり、三年後には、地元の造り酒屋の娘と結婚をした。今では子供が二人いる。これといった定職に就いている訳ではないが、いくつかの会社と取り引きしていて、毎日ロンドンに通勤している。朝出掛けて、夕方には必ず、阿倍野橋駅午後五時十五分発、準急河内長野行きの列車で帰ってくるという。年は三十七歳。酒も飲まず、夫としても父親としても、優しくて申し分ない男だ。皆から好かれている。ゆうちょ銀行とUFJ銀行にかなりの額の預金があり、金銭面でも悩みはない。ところが、ある日、小池しげるは姿を消した。さあ、どうなる。
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旭堂 南湖(きょくどう なんこ) プロフィール
講談師。
1973年生まれ。
滋賀県出身。
大阪芸術大学大学院修士課程卒業。
1999年、三代目旭堂南陵(無形文化財保持者・2005年死去)に入門。
2003年、大阪舞台芸術新人賞受賞。
2010年、文化庁芸術祭新人賞受賞。
2015年、『映画 講談・難波戦記-真田幸村 紅蓮の猛将-』全国ロードショー。主演作品。
2019年、CD「上方講談シリーズ4 旭堂南湖」発売。「血染の太鼓 広島商業と作新学院」「太閤記より 明智光秀の奮戦」収録。
ZOOMを使った「オンライン講談教室」も好評。
講談や怪談の語り方をマン・ツー・マンで懇切丁寧に指導し、普及に努めている。
講談師・旭堂南湖公式サイト https://nanko.amebaownd.com/
Twitter http://twitter.com/nanko_kyokudou
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