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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/10/08 18:14, 提供元: フィスコ 8日の香港市場概況:ハンセン指数は3日続落、ハイテク関連が下げ主導*18:14JST 8日の香港市場概況:ハンセン指数は3日続落、ハイテク関連が下げ主導休場明けとなる8日の香港市場は3日続落。主要88銘柄で構成されるハンセン指数が前営業日比128.31ポイント(0.48%)安の26829.46ポイント、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が49.51ポイント(0.52%)安の9523.87ポイントで引けた。 中国本土市場の大型連休による手掛かり難に加え、前日の米国株安が投資家心理を冷やし売りが優勢となった。特に米国で人工知能(AI)クラウド関連銘柄が下落した影響を受け、香港市場もハイテク株が弱含み、指数の重荷となった。 一方で、米国金利動向への警戒感が和らぎつつあることや、安全資産需要を背景に金価格が最高値を更新したことが一定の支えとなった。ただ、香港市場全体では材料不足が続き、短期的な値動きに左右されやすい展開が続いた。総じて相場は方向感を欠き、投資家は本土市場再開後の動向を見極めようとする姿勢が強まった。 ハンセン指数の構成銘柄では、ハイテク関連が下落を主導した。バイドゥ(9888/HK)が3.0%安、クワイショウW(1024/HK)が2.5%安、アントア(2020/HK)が2.5%安と下げが目立った。米市場でのAI関連株安の流れを受け、成長期待の高いテック株に利益確定売りが波及したことが背景とみられる。さらにメイトゥアン(3690/HK)が1.8%安、アリババ(9988/HK)が1.6%安など電子商取引関連にも売りが及び、投資家心理を冷やした。 また、金融株や不動産関連でも軟調な動きが広がった。平安保険(2318/HK)が0.9%安、AIAグループ(1299/HK)が0.8%安、ハンセン銀行(0011/HK)が1.1%安など金融株が軒並み安。恒隆地産(0101/HK)が1.7%安、華潤置地(1109/HK)が0.6%安、チャイナ・オーバーシーズ(0688/HK)が2.1%安と不動産株も下げが目立った。その他では、香港証券取引所(0388/HK)が0.9%安、中国移動(0941/HK)が0.8%安など主力銘柄も軟調となり、市場全体の重しとなった。 反面、医薬品や生活必需品関連は買いが優勢だった。恒安国際(1044/HK)が3.5%高、JDヘルス(6618/HK)が3.2%高、ジーリー汽車(0175/HK)が3.1%高などが上昇。ネットイース(9999/HK)が2.9%高、シノ・バイオファーマ(1177/HK)が2.9%高と堅調に推移した。中国本土市場の休場で手掛かり難の中でも、防衛的な消費関連やヘルスケア株に資金が向かい、指数全体の下げを一定程度緩和する動きとなった。 なお、本日の中国本土市場は国慶節(建国記念日)連休で休場となった。 《AK》 記事一覧 |