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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/10/01 10:10, 提供元: フィスコ 概況からBRICsを知ろう ブラジル市場は弱含み、原油安などが足かせ*10:10JST 概況からBRICsを知ろう ブラジル市場は弱含み、原油安などが足かせ【ブラジル】ボベスパ指数146237.02 -0.07% 9月30日のブラジル株式市場は弱含み。主要株価指数のボベスパ指数は前日比99.78ポイント安(−0.07%)の146237.02で引けた。日中の取引レンジは145,774.24-147,578.39となった。 買いが先行した後は狭いレンジでもみ合った。原油価格の下落が資源セクターの売り手掛かりとなった。一方、指数の下値は限定的。米利下げ期待の高まりや欧米株の上昇が指数を下支えした。また、中国当局が景気対策を追加するとの期待感も好感された。 【ロシア】MOEX指数2684.60 +0.02% 9月30日のロシア株式市場は小反発。主要株価指数のMOEXロシア指数は前日比0.51ポイント高(+0.02%)の2684.60となった。日中の取引レンジは2,651.13-2,689.6となった。 小幅安で寄り付いた後は前日の終値近辺でもみ合った。中国当局が景気対策を追加するとの期待感が好感され、買いはやや優勢。また、米利下げ期待の高まりも外資の流出懸念を後退させた。一方、原油価格の下落が指数の上値を抑えた。また、ウクライナ情勢の不透明感も引き続き嫌気された。 【インド】SENSEX指数 80267.62 -0.12% 9月30日のインド株式市場は8日続落。ムンバイ証券取引所の主要30社株価指数SENSEXは前日比97.32ポイント安(−0.12%)の80267.62、ナショナル証券取引所の主要50社株価指数ニフティは同23.80ポイント安(−0.10%)の24611.10で取引を終えた。 買いが先行した後は前日の終値近辺でもみ合った。弱い経済指標が景気の先行き不安を強めた。8月の鉱工業生産の増加率は前月の4.3%(改定値)から4.0%に低下し、予想の5.1%を下回った。また、通貨ルピー安の進行もインド株の圧迫材料。ルピーの対米ドルレートは再び過去最安値を更新している。ほかに、格上げの見送りなどが指数の足かせとなった。 米格付け会社ムーディーズ・インベスターズ・サービスは最新リポートで、インドの格付けを最下位となる「Baa3」に据え置いた。見通しは「ステーブル」とした。米国の高関税(対インド最大50%)政策に関しては、短期的にはインド経済に与える悪影響が限定的だと指摘。ただ、中長期的な視点からみると輸出の拡大を圧迫すると強調した。また、外資の誘致にも悪影響を与えるとの見方を示した。 【中国】上海総合指数は3882.78 +0.52% 9月30日の中国本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数が前営業日比20.25ポイント高(+0.52%)の3882.78ポイントで引けた。 政策期待の高まりが指数をサポートした。第20期中央委員会第4回全体会議(4中全会)は10月20-23日に北京で開くことは決定された。また、当局は、政策性金融手段で現地投資を促進するため5000億人民元(約10兆4500億円)規模の金融ツールを導入する計画も明らかにした。ほかに、午前に発表された9月の製造業PMIが市場予想を上回ったことで、製造業回復への期待が投資家心理を支えた。 一方、景気減速懸念は根強く、政府統計の製造業PMIは引き続き好不況の節目となる50を下回ったことで、実体経済の弱さが意識された。また、本土市場があす10月1日から国慶節(建国記念日)の大型連休に突入するため、積極的な買いは手控えられた。 《AK》 記事一覧 |