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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/07/11 16:56, 提供元: フィスコ 11日の中国本土市場概況: 上海総合0.01%高で続伸、銀行株安で上値は限定*16:56JST 11日の中国本土市場概況: 上海総合0.01%高で続伸、銀行株安で上値は限定11日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.50ポイント(0.01%)高の3510.18ポイントと小幅ながら続伸した。 前日の好地合いを継ぐ流れ。中国の政策や米中貿易交渉の進展に対する期待感が支えだ。中国当局はこのところ、デフレ対策や消費刺激、雇用支援など経済浮揚策の強化方針を相次ぎ打ち出している。貿易問題を巡っては、中国商務部の報道官が10日、8月上旬に米国と閣僚級会議を開く可能性に言及。「緊密な意思疎通を続けている」と述べている。それに先立つ8日、米国のラトニック商務長官は来月上旬に中国側と貿易協議を行うとの見通しを示していた。そのほか、米中関係の悪化懸念も後退している。米国務省は10日、米国のルビオ国務長官が国際会議で訪問中のマレーシアで11日午後、中国の王毅外交部長と会談すると発表。米中首脳会談に向けた布石となる可能性もある。 ただ、上値は限定的。中国指標の発表が来週にかけて集中する中、指数は引け際に上げ幅を急速に縮小させた。また、上海総合指数は2022年1月以来、約3年半ぶりの高値水準で推移しているだけに、売り圧力も意識されている。(亜州リサーチ編集部) 業種別では、医薬の上げが目立つ。薬明康徳(603259/SH)と江蘇聯環薬業(600513/SH)がそろって10.0%(ストップ)高、華北製薬 (600812/SH)が6.5%高、康縁薬業(600557/SH)が2.2%高、上海医薬集団(601607/SH)が1.6%高で引けた。 ハイテク株も物色される。金融機関向けセキュリティーソフトの深セン市金証科技(600446/SH)が10.0%(ストップ)高、スマートシティ関連の雲賽智聯(600602/SH)が5.7%高、フィンテック中国大手の恒生電子(600570/SH)が3.4%高、半導体製造装置の瑞芯微(603893/SH)が2.0%高、半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)が1.3%高、スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)が1.2%高で取引を終えた。証券株、不動産株、素材株、消費関連株、公益株なども買われている。 半面、このところ上昇が目立っていた銀行株は安い。上海浦東発展銀行(600000/SH)が2.8%、中国農業銀行(601998/SH)が2.6%、中国銀行(601988/SH)が2.2%、興業銀行(601166/SH)が2.0%、招商銀行(600036/SH)が1.3%ずつ下落した。エネルギー株、自動車株、運輸株の一角も売られている。 外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.81ポイント(0.31%)高の262.72ポイント、深センB株指数が3.88ポイント(0.31%)高の1251.74ポイントで引けた。 亜州リサーチ(株) 《CS》 記事一覧 |