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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/10/13 12:05, 提供元: フィスコ NANOホールディングス Research Memo(5):投資・経営・創薬の知見を生かした独自の投資事業モデル(1)*12:05JST NANOホールディングス Research Memo(5):投資・経営・創薬の知見を生かした独自の投資事業モデル(1)■事業概要 NANOホールディングス<4571>は、長年の創薬研究開発で蓄積したサイエンスの知見と、投資・企業経営の専門人材を組み合わせ、ヘルスケア領域を中心とした投資事業を展開している。日本の技術と世界の資本をつなぎ、投資先のグローバル成長を支援するPublic Strategic Investment Company(上場戦略投資会社)である。 1. 投資事業 投資事業では、ファンド及び自己資金等を活用してヘルスケア領域の企業・事業資産へ投資し、投資後に経営及び事業開発の各面から成長を支援する。海外での研究開発、製薬企業との提携、ライセンスアウト、M&A等の複数の選択肢から、投資先に適した価値実現を目指す。 投資事業の資金基盤となるのが、NBIとSBI新生グロースキャピタルが共同で運営する1号ファンド「NANO Bridge I」である。両社は、案件発掘、投資判断、ファンドレイズ及びEXIT支援で連携する。NANOホールディングスとNano Holdings USは、国内外の事業会社、投資家及び製薬企業とのネットワークを活用し、投資先の事業開発を支援する。主な投資対象は、優れた技術を持つ未公開ヘルスケア・ディープテック企業、上場バイオ・ヘルスケア企業、製薬企業からのパイプラインカーブアウト等である。共通するのは、グローバル市場での成長可能性を有し、資金と事業開発支援を組み合わせることで企業価値向上が期待できる点である。 (1) 未公開ヘルスケア・ディープテック企業への投資 未上場企業への投資では、独自性・競争優位性の高い技術基盤を有し、幅広い事業展開が期待できるディープテック企業を主な対象とする。投資にあたっては、技術・知的財産の競争力、事業化の可能性、収益モデル、経営体制及び海外展開の可能性を総合的に評価する。政府の研究開発支援や民間資金を組み合わせるとともに、海外投資家及び製薬企業との連携を通じて、研究成果を事業価値へ転換することが重要となる。 同社は、資金供給に加え、開発計画、知的財産、製造・品質、事業提携及びガバナンスを一体的に支援し、投資先のグローバルバリューアップを推進する。 ●投資後のグローバル成長・価値創出プロセス a) 資金供給:研究開発及び事業運営に必要な資金を供給し、成長に向けた事業基盤を整える。 b) 戦略設計:グローバル市場を見据えて、適応症、開発計画、知的財産及び事業構造を再設計する。 c) 事業開発:海外の製薬企業、投資家及び事業会社との提携を進め、ライセンスアウトや共同開発等の機会を創出する。 d) 価値実現:ライセンスアウトや戦略的M&Aを中心に、投資先の特性や市場環境に応じた最適なEXITを追求する。 (2) 製薬企業からのパイプラインカーブアウト 製薬企業が保有するものの、ポートフォリオ戦略の変更や優先領域の見直しなどにより導出対象となったパイプラインを取得し、カーブアウトを通じて価値創出を図る。 米国では、製薬企業からパイプラインを取得してNewCo.を設立し、VCが資金を供給して開発を進める投資手法が広く活用されている。同社はこの手法により、取得したパイプラインをいわば米国のプラットフォームにのせ、米国VCと共同で開発を推進する。米国VCが持つ資金調達力や投資・事業開発ネットワークに、同社グループが有する事業開発(ディールのソーシング)を組み合わせ、パイプラインの開発を行う。最終的に製薬会社への売却によりEXITを行う。 (3) 上場バイオ・ヘルスケアベンチャーへのPIPEs投資 上場バイオ・ヘルスケア企業に対しては、転換社債や新株予約権等を含む多様な投資手法を活用し、下振れリスクに配慮したうえで投資を実行する。同社が有する核酸領域の知見などを用いて、投資先企業のバリューアップを図る。 (4) クロスオーバー投資 未上場段階から有望企業へ投資し、上場後も継続して成長を支援するクロスオーバー投資も選択肢となる。上場前後を通じた一貫した支援により、グローバル市場で競争力を持つ企業への成長を後押しする。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 清水 啓司) 《HN》 記事一覧 |