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フィスコ投資ニュース配信日時: 2026/06/16 12:07, 提供元: フィスコ ステップ Research Memo(7):2026年9月期の業績見通しは期初計画を据え置き、連続増収増益を目指す(2)*12:07JST ステップ Research Memo(7):2026年9月期の業績見通しは期初計画を据え置き、連続増収増益を目指す(2)■ステップ<9795>の今後の見通し (1) 小中学生部門 新規開校については、2026年7月にステップ富岡スクール(横浜市金沢区)の開校を予定している。金沢区ではHi-STEP金沢文庫スクールに次ぐ2スクール目となる。期中平均生徒数は中間期で前年同期比2.4%増、4月末時点で前年同月比2.4%増となっている。内訳を見ると、小学生が同12.1%増と好調に推移している一方で、中学生が同0.2%増とほぼ横ばい水準にとどまっている。横浜・川崎エリアについては好調に推移しているが、少子化が進行している県西・県央エリアの生徒数減少が影響している。公立高校の受験環境について、地域のトップ校を除いて受験倍率が1倍を割れる高校が増えてきており、結果的に学習塾を利用しない、または通塾のタイミングを遅らせるといった状況が出てきている。同社の場合、トップ校志望の生徒の比率が高いため、他塾と比較してこうしたマイナスの影響を受けずに、生徒数を伸ばし続けてきたが、満員で生徒を受け入れられない学年があるスクールが増えてきたことも影響しているものと見られる。 同様の傾向が今後も続くことが想定されるため、同社では将来的に人口減が見込まれる地域については、スクールのクラス数削減や、近隣スクールとの統廃合を検討していくことにしている。県西・県央エリアでは自社物件のスクールも多いが、基本的には賃貸物件のスクールを自社物件のスクールに統合していくことになる。今後は出校余地が依然多く残っている川崎・横浜東部南部エリアの新規出校で成長していく戦略だ。また、トップ校への高い合格実績が他塾との差別化要因になるため、引き続き教務力の維持向上に取り組んでいく。なお、私立高校授業料無償化で需要が高まると予想される私立高校の受験対策については、Hi-STEPを中心にして対応していくことになる。 (2) 高校生部門 高校生部門の2026年4月末時点の生徒数は前年同月比4.4%増と堅調に推移している。高い合格実績を背景に、中学部からの進級者を中心に各学年とも満遍なく増加しているようだ。旺盛な需要に対応するため、クラスの増設や増床などを段階的に実施している効果が出ている。当面の課題として、まだ校舎のない川崎エリアでの新規開校を目指しており、現在溝口周辺で物件探索を進めている段階にある。川崎エリアではここ数年、小中学生部門のスクール開設を進め、生徒数を順調に伸ばしてきた。同社によれば、川崎エリアのステップ生の増加スピードは、他地域と比較して2〜3倍早くなっていると言う。口コミやインターネットを通じて進学校への合格実績や合格率の高さが保護者や生徒にも伝わり、人気の高さにつながっているものと思われる。これら生徒の高校入学後の受け皿が必要となってきており、新規開校すれば早い段階で定員数に達する可能性が高い。 (3) 学童部門 2016年から開始した学童部門については、まだ売上高で3億円弱と全体の業績に与える影響は軽微なものの、営業利益率は18%程度まで上昇するなど着実に成長し利益貢献し始めている。安心・安全で有意義な放課後ライフの実現、知的な成長の場をコンセプトに、知的好奇心を育む各種教育プログラム※を提供していることが評価されているものと考えられる。生徒数も2026年4月末時点で前年同月比10.8%増の677名となり、小学1〜4年生の全学年で生徒数の増加が続いている。 ※ 楽しく学んで好きになる「STEP探求プログラム」として、サイエンス、プログラミング、はば広教養、ことば/国語、英語、英検(英検Jr.)講座、英会話、算数、算数(思考)の9種類があり、得意を見つけて夢中になる「STEPエンジョイプログラム(スポーツや趣味の習い事)」として手話、将棋、百人一首、音楽、ダンス、体育の6種類を用意している。 「湘南教室」「辻堂教室」「茅ヶ崎教室」が既に収益化しており、2023年春に横浜市で初めて開設した「白楽教室」はまだ小学1〜3年生が主体で、既存教室の3年目と比較すると増加ペースは緩やかとなっている。横浜市では各学校に無料で利用できる学童サービスが整備されていることが一因と見られる。このため、収益化時期は当初想定の2026年9月期からずれ込む見通しだ。一方、2025年3月に開校した「STEPキッズ湘南台教室」については、地盤である藤沢市内の教室でブランド力が高く、学童ニーズが強いエリアということもあって好調な滑り出しとなっており、3年目での収益化が視野に入っている状況だ。2026年9月期は新規教室の開設予定がないものの、今後も近隣に「STEP」があり教室を運営管理するための人的リソースが確保できること、学童サービスのニーズが強いエリアであることを条件に、新規開校を進めていく方針だ。横浜エリアについては「白楽教室」の収益化を実現してからとなる。 (4) 採用戦略について 新スクールの開校を進めていくには人的リソースの拡充が課題であり、採用強化のための施策として2025年11月に横浜採用本部を新たに設置した。従来は本社のある藤沢市で採用活動を進めていたが、地方からの学生のエントリーがここ数年増えていることもあり、学生がアクセスしやすい横浜駅近隣に採用拠点を設けた。これにより地方からの学生の採用体制の強化を図っていく。また、中途採用についても積極的に進めている。ここ最近は学習塾業界の淘汰が進んでいることもあり、他塾で一線級だった人材の採用実績も増え始めているようだ。2026年9月期の新規採用者数は新卒・中途あわせて50名程度と前期並みの水準となる見通しである。同社では60名程度の採用を目指しており、合同会社説明会などのイベントにも積極的に出展を進めていく。 また、同社は独自のAT(アシスタント・ティーチャー)制度を導入しており、現在も「STEP」のOB・OG生が担当しているが、同制度が上手く機能していることから、2026年9月期に登録者数をさらに増やす予定にしている。AT制度とは、STEP生のOB・OGが大規模校舎で補習授業のサポートを行ったり、教師が病気などの理由で欠勤した場合に一時的に代講したりする制度である。同制度を活用することで、教師がインフルエンザやコロナ感染等で急に休んだ場合の代講体制を整え、安定したサービスの提供につなげている。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 佐藤 譲) 《HN》 記事一覧 |