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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/08 12:03, 提供元: フィスコ KeyH Research Memo(3):総合エンターテインメント企業グループとして成長を目指す(1)*12:03JST KeyH Research Memo(3):総合エンターテインメント企業グループとして成長を目指す(1)■KeyHolder<4712>の事業概要 1. 経営方針 同社は、総合エンターテインメント事業、映像制作事業、広告代理店事業の3事業を核に5つの事業を展開する企業グループを形成しており、グループ企業理念のもと社会に貢献することを目的に、グループ間の連携とシナジーを発揮し、総合エンターテインメント企業グループとして成長していくことを目指している。このため、各事業において「新たな独自IP・コンテンツの創出」「グローバル基準の映像コンテンツの創出」「広告分野における新規販路開拓・デジタル領域の拡充」を推進することで既存事業の規模拡大を図ると同時に、積極的なM&Aや事業開発によって業容の拡大と新たな事業領域への進出も積極的に進めている。 秋元康氏が同社を強力にサポート 2. 事業内容 現在同社は、持株会社である同社及び関連会社21社で、総合エンターテインメント事業、映像制作事業、広告代理店事業、物流事業、その他事業の5つの事業を展開している(企業によっては2つ以上の事業にまたがっているものもある)。また、音楽プロデューサーや作詞家など多彩な才能を発揮する第2位株主の秋元康氏が、特別顧問として同社を強力にサポートしている。 (1) 総合エンターテインメント事業 総合エンターテインメント事業はライブ・エンターテインメント部門とデジタル・コンテンツ部門に分けられる。ライブ・エンターテインメント部門では、アイドルグループからロックバンド、タレント、俳優、スポーツ選手など多様なIPが所属するプロダクションとして、それぞれの運営・管理などマネジメントを中心に、所属IPによるライブやイベントの企画及び運営・開催、グッズの企画開発・販売、さらに専用劇場及びイベントスペースの運営・管理などの事業を行っている。また、グループ内でオーディションから運営、マネジメントまで一気通貫して次世代の自社IPを創出する体制も構築している。デジタル・コンテンツ部門では、ゲームアプリの企画・開発・運営などを行っている。 具体的には、ライブ・エンターテインメント部門では、(株)アオイコーポレーション(2025年8月よりグループイン)、(株)ゼスト、(株)ノース・リバー、(株)A.M.Entertainment、bijoux(株)が、玉木宏氏や高岡早紀氏、女性アイドルグループSKE48、ロックバンドNovelbright、若月佑美氏、生駒里奈氏、SKE48を卒業した江籠裕奈氏や古畑奈和氏、元ハンドボール日本代表キャプテンの土井レミイ杏利氏といったアーティストやタレント、スポーツ選手などのマネジメントのほか、音楽著作物の利用開発、劇場・興行場の運営及び企画、映像コンテンツやライブコンサートなどのトータルプロデュース事業、オーディションの開催・運営事業などを行っている。また、持分法適用会社の乃木坂46(同)ではトップ女性アイドルグループである乃木坂46の運営及び所属メンバー、一部OGのマネジメント事業、コンサートなどのイベント運営事業、グッズなどの企画事業などを行っている。デジタル・コンテンツ部門では、主に(株)10ANTZがいわゆる「坂道グループ」メンバーとの恋愛疑似体験ができる公式恋愛シミュレーションゲームアプリの企画・開発・運営を行っている。 近年、エンターテインメント業界やIP・コンテンツに対して、一定のスタンスを保ってきた金融機関の関心が高まっている。市場拡大を背景に金融機関がエンターテインメント業界やIP・コンテンツをビジネスとして認めるようになったからで、金融機関の資金力や膨大な顧客基盤を背景に業界の成長が加速する可能性が高まったと言える。これは、多くの優良IP・コンテンツを持つ同社にとって追い風で、2025年8月に、玉木宏氏や高岡早紀氏、渡辺邦斗氏といった有力IPが所属する芸能プロダクションであるアオイコーポレーションを子会社化した。さらに、持分法適用会社を含めた場合において100億円規模の資金を有しているとも言えることから、今後、他業種・業界とのリレーションの強化、パートナー企業の獲得、自社既存IPの発展、独自IPの開発・獲得などにより、さらなるIP・コンテンツの開発を強化する。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光) 《HN》 記事一覧 |