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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/08/07 12:36, 提供元: フィスコ 株式会社フィル・カンパニー×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)*12:36JST 株式会社フィル・カンパニー×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(6)フィル・カンパニー<3267> ガレージの使い方も非常に多様で、例えばフェラーリのような高級車を、きちんとシャッター付きのガレージに保管したいというニーズや、車を愛する方がご自身のこだわりの空間としてガレージを“自分の世界”に作り上げるような使い方もあります。また、アトリエとして活用される方もいらっしゃいます。 今後は、こうした多様なニーズに対応するために、より用途に特化したタイプのガレージハウスの開発も視野に入れております。 ●DAIBOUCHOU なるほど。ありがとうございます。 入居者の方はガレージの中を自分好みのスペースとして活用されているということですね。実際、住まいとして利用されている方と、セカンドハウスとして利用されている方の比率は、どのようなイメージでしょうか。 ■フィル・カンパニー 金子様 そうですね。実際には、立地によって利用目的が大きく異なります。 例えば、首都圏の中でも一般的なアパートやマンションが立ち並ぶエリアのガレージハウスでは、そのまま居住されて通勤されている方もいらっしゃいます。 一方で、海沿いのエリアや湘南地域、あるいは山間部などにある物件では、セカンドハウスとして週末だけ滞在される、という使い方をされているケースもございます。 ●DAIBOUCHOU なるほど。場所によって利用スタイルが変わるということですね。 ■フィル・カンパニー 金子様 はい。そうですね。現時点では、立地による違いが最も大きな要因だと感じています。 ●DAIBOUCHOU わかりました。ありがとうございます。 フィル・パークと比べると、ガレージハウスはある程度建てやすい印象があり、参入障壁も低そうに見えます。この点について、御社の競合優位性や、競合他社の参入状況についてはいかがでしょうか。 ■フィル・カンパニー 金子様 はい。おっしゃるとおり、ガレージハウスはフィル・パークに比べると参入障壁がやや低く、市場の需要拡大に伴って一定数の競合企業が参入してきております。そのような市場環境においては、「差別化」が非常に重要になると考えており、当社の競合優位性は大きく2点あると捉えています。 まず1点目は、独自の「入居待ち登録システム」を運用している点です。これは、ガレージハウスの入居を希望される方に事前登録していただき、その情報を管理する仕組みで、空室リスクの軽減に大きく寄与しています。 2025年5月末時点では、8,917件の入居希望登録があり、空室が発生した際や新規物件の情報を対象の方へ随時ご案内することで、高い入居率を実現しています。実際、5月末時点での入居率は99.8%と、ほぼ満室の状態を維持しています。 2点目の優位性は、「車2台分が駐車可能なガレージスペースの設計」です。 先ほどもお話ししたとおり、入居者様のニーズには「広いガレージを持ちたい」というものが根強く存在しています。当社では、建築コストを抑えつつ、車2台分のスパンを飛ばせる構造を実現しており、この点が他社との差別化につながっています。 ●DAIBOUCHOU 確かに、1台よりも2台駐車できる方が便利ですよね。たとえば、ご夫婦で1台ずつ車を所有されているようなケースもあると思いますし。そう考えると非常に魅力的です。 また、別荘の場合ですと、どうしても庭の手入れや掃除などが必要で、使うときに面倒に感じることもあると思いますが、ガレージハウスであればそういった管理の手間も少なく、マンションのような維持管理費もそれほど高くはなさそうな印象があります。 ■フィル・カンパニー 金子様 そうですね。そういった意味での「使いやすさ」という点は、確かにあると思います。 敷地としては比較的ゆとりがある物件が多いため、ガレージ内に2台分の駐車スペースを確保しているのに加えて、多くの場合、屋外にもさらに1台分の駐車スペースを用意しています。そのため、スペースの使い勝手という点では、非常に利便性が高いと感じています。 ●DAIBOUCHOU わかりました。ありがとうございます。 それでは全般的な話としてお伺いしますが、最近は資材費や人件費など、建築費の高騰が続いています。御社としても、ある程度のコスト上昇は想定した上で高めに受注されているかと思いますが、1年前の想定と現在とを比べて、現状はどのような状況でしょうか。 ■フィル・カンパニー 金子様 おっしゃるとおり、資材費や人件費の高騰は、建築業界全体にとって大きな課題となっており、当社もその影響を少なからず受けています。ただし、現状では建築費は高止まりしており、1年前の想定から大きく変化しているという状況ではありません。 当社が手がける建物は小規模な案件が多く、多くの物件で工期が1年以内に収まります。この工期であれば、原価の高騰リスクをある程度見込んだ上で建築価格を設定することができるため、大きく想定と乖離するようなことはあまりありません。 とはいえ、建築費の高騰は今後も続く可能性があり、当社としても引き続き重要な経営課題として認識しています。そこで、協力施工会社との連携強化による資材調達先の多角化や、業務・工程の細分化による個別契約の推進など、原価抑制に向けた取り組みを強化しております。 こうした取り組みにより、収益性の確保に努めてまいります。 ●DAIBOUCHOU わかりました。ありがとうございます。 次に、バランスシートについてお伺いします。御社の販売用不動産が約15億円と比較的小さく、有利子負債も13億円と少ない水準にとどまっています。一般的な不動産会社と比べると、このあたりの規模感がコンパクトに見受けられます。 また、前受金が約14億円計上されており、不動産開発会社というよりも、建設会社に近いようなバランスシート構成に見えるのですが、こういった背景について教えていただけますでしょうか。 ■フィル・カンパニー 金子様 はい。先ほども少し触れましたが、当社では「請負受注スキーム」と「開発販売スキーム」の2つの事業スキームを採用しています。 まず、「請負受注スキーム」においては、企画・設計を含めたプロジェクト全体の請負契約金額を、着工前から段階的にご入金いただく形をとっています。この段階的な受領金が、前受金としてバランスシート上に計上されることになります。 一方、「開発販売スキーム」では、土地の仕入れについては主に金融機関からの借入を活用し、建物の建築については当社の現預金を活用して対応しています。当社の開発物件は、仕入れから販売までの期間が比較的短く、完成後すぐに販売を開始するケースが多いため、販売用不動産としてバランスシートに計上されている期間が短くなります。 このように、資金の回転率を高めることで、財務の健全性を維持しつつ、効率的な事業運営を行っているのが特徴です。 株式会社フィル・カンパニー×著名投資家DAIBOUCHOU氏対談動画文字起こし(7)に続く 《KM》 記事一覧 |