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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2026/07/13 11:46, 提供元: フィスコ

SRSHD Research Memo(6):店舗数1,100店、経常利益60億円を目指す中期経営計画を推進中

*11:46JST SRSHD Research Memo(6):店舗数1,100店、経常利益60億円を目指す中期経営計画を推進中
■成長戦略・トピックス

1. 中期経営計画「SRS VISION 2030」が進行中。2030年3月期に売上高1,150億円、経常利益60億円を目指す
SRSホールディングス<8163>は、2026年3月期を初年度、2030年3月期を最終年度とする中期経営計画「SRS VISION 2030」を推進している。「心を満たす和食を、もっと身近に、日本中の人々へ。そして世界へ。」をテーマとし、「既存事業の飛躍的な発展と新たな収益基盤の確立による和食チェーングループ圧倒的No.1の実現」を基本方針とした。事業ポートフォリオ別では、中高価格帯ブランドでは全国チェーン化を目指し、低価格帯では既存エリアで価格競争力を維持しつつM&Aを積極活用しながら店舗網を拡大する。最終年度(2030年3月期)の主要な経営数値目標としては、売上高1,150億円(年平均成長率11%以上)、経常利益60億円(直近30億円)、ROE12%超(直近9.9%)、店舗数1,100店超(直近780店)を掲げており、成長と収益の両面で着実なステップアップを目指す。

2. 中計重点戦略とその進捗:初年度の進捗は順調
中期経営計画「SRS VISION 2030」では、4つの重点戦略を遂行中である。各戦略の具体的な目標・KPIと、2026年3月期の進捗状況を整理すると以下のとおりである。

重点戦略1「“和食さと”のナショナルブランド化」では、(1)顧客体験向上と価格マネジメントを両立させた「団らん」を体現するブランド進化、(2)中四国や北関東への進出などに取り組み、2030年3月期に236店(現在201店)へ拡大する計画である。2026年3月期には新商圏となる岡山県内に3店舗を集中的に出店(いずれも好調)し、「団らん」体験を強化する店舗改装でも成果が出ており、初年度は順調に進捗したと言える。

重点戦略2「“にぎり長次郎”“うまい鮨勘”でグルメ寿司チェーンの圧倒的No.1の実現」では、出店済み地域でのシェア拡大、新商圏開拓、M&A等を通じて、2030年3月期に150店(現在109店)を計画する。2026年3月期には、「にぎり長次郎」の今後の主力となる新型店舗をオープンした。新型店舗では既存店比約2倍の大型いけすを備え、その場で板前がさばく“活け商品”を大幅に拡大するとともに、上下2段の特急レーン設置により料理提供スピードが向上し、売上が好調だという。また、期中にM&Aで連結化した「回転すし北海道・すし弁慶」はグループ入り後に収益性が改善し、好調に推移している。

重点戦略3「第3、第4の収益の柱となる事業の確立」では、駅前立地や新商圏開拓などにも挑戦している。重点戦略4「売上高1,000億円超を支えるグループ機能の強化とサステナブル経営の推進」では、人材の採用と育成、店舗開発力の強化、DX化を推進しており、2026年3月期に進捗が見られた。中計初年度は、全社の出店目標が未達(目標40店に対して実績22店)となったものの、各業態での勝ちパターン(新店舗設計、新商圏開拓など)が明確になった点で大きな進歩があったと言えるだろう。



■株主還元策

2026年3月期は配当金10.00円(前期比2.50円増)、配当性向24.4%。店舗で利用できる株主優待が人気

同社は、企業の成長と株主還元の両立を図るため、原則として連結配当性向20%以上を目安に配当を決定することを基本方針とし、持続的な企業価値向上を目指して業績の状況や今後の成長投資の必要性を踏まえながら柔軟な配当政策を推進している。コロナ禍の時期には無配となったが、その後は配当・配当性向ともに回復してきた。2026年3月期は、配当金10.00円(前期比2.50円増配)、配当性向24.4%と増配を実施した。2027年3月期は、配当金10.00円(前期と同額)、配当性向23.0%を予想する。

同社は、株主への感謝と事業への理解促進、中長期的な保有を目的とした株主優待制度を導入している。2026年9月からは、100株以上保有の株主が対象となり、100株以上500株未満で年間2,000円分、500株以上1,000株未満で年間12,000円分、1,000株以上で年間24,000円分の店舗優待券を贈呈している。グループの幅広い業態で利用でき、2026年3月末現在の株主に発行する優待券からは「回転すし北海道」「すし弁慶」でも利用可能となるなど、利便性の高さから人気を集めている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 角田 秀夫)


《HN》

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