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フィスコ投資ニュース
配信日時: 2026/01/09 09:41,
提供元: フィスコ
ルネサンス:総合型スポーツで国内1位、全世代の健康課題に寄り添う事業展開
*09:41JST ルネサンス:総合型スポーツで国内1位、全世代の健康課題に寄り添う事業展開
ルネサンス<2378>は、総合型スポーツクラブを中核に、地域・企業等の健康づくり支援、介護・医療周辺事業、ホームフィットネス事業などを展開するフィットネス業界の大手企業である。国内では直営・業務受託を含めた広範な施設ネットワークを有し、自治体や企業、健康保険組合と連携した多様なサービスを提供している点が特徴であり、総合型スポーツクラブとして国内1位のポジションを取っている。2025年4月にはスポーツオアシスを吸収合併し、施設数・売上規模ともに業界トップクラスの事業基盤を確立した。これにより、郊外型中心であった施設構成に、駅近・都心型店舗が加わり、通勤動線上で利用しやすい店舗比率が上昇した。2025年9月末時点のグループ合計施設数は296施設にのぼる。事業は、スポーツクラブ事業を中心に、地域・自治体向けの健康づくり事業(BtoG領域)、企業・健康保険組合向けの健康づくり事業(BtoB領域)、介護医療周辺事業、ホームフィットネス事業で構成され、全世代の健康課題に寄り添う事業ポートフォリオとなっている。
同社の強みは、全国規模で構築された施設ネットワークと運営ノウハウにある。直営施設の運営で培った人材配置、サービス設計、コスト管理の知見は、地域特性に応じた柔軟な運営を可能にしている。地方の中核都市に全国展開してきたなか、介護予防教室、学校水泳の受託などのスポーツクラブ周辺の自治体リレーションにも取り組んでいることも強みとしてあげられる。また、スポーツオアシス統合で都心型店舗の拡充による法人契約や福利厚生用途での利用も拡大している。そのほか、健康・医療・介護分野まで含めた事業領域の広さが同社の競争力を高めている。介護リハビリや地域の健康づくり事業は、景気変動の影響を受けにくく、スポーツクラブ事業の補完的役割を果たすとともに、中長期的な成長源としても期待される。
2026年3月期第2四半期(中間期)の連結業績は、売上高31,702百万円(前年同期比1.1%増)、営業利益59百万円(同93.0%減)となった。売上面では会員数の回復や法人会員の増加が寄与し、増収基調を維持した。一方で、営業利益は合併に伴う一時的な人件費増加、システム統合費用、広告宣伝費の先行投入などが影響した。ただし、四半期別でみると、統合初期の混乱があった4月・5月を底に、6月以降は改善傾向が鮮明となっている。既存会員の増加も、固定費吸収の進展を通じて利益回復に寄与している。ホームフィットネス事業においては、9月に発売した新商品「スタイリーフェイス」が好調にスタートし、第2四半期以降の業績は回復基調となっているようだ。通期では売上高66,000百万円(前期比3.6%増)、営業利益1,700百万円(同12.7%減)を計画しており、下期以降も統合効果の顕在化とコスト構造の正常化に取り組むとしている。
市場環境では、フィットネス市場における統合型フィットネス市場(約2800億円)だが、同社スポーツ施設売上高約600億円程度と拡大余地は大きい。24時間・無人等の低価格業態やオンライン普及も、フィットネス参加率は微増程度で、足元で総合型スポーツクラブの会員数は着実に回復している。その中でも総合型を手掛けられる事業者は徐々に限られ、同社のような大手による集約が進んでいる。また、介護関連サービス市場も平均寿命の延伸により、身体機能・生活機能の維持・回復をはかり、「生きがい」を見出すことを目的としたリハビリ特化型デイサービスへの期待も高まっている。3年ごとの介護報酬改定等の影響により、収益の安定化難易度が高くなっているが、効果的な身体機能・生活機能改善ノウハウにより差別化が可能となる。
同社は2028年3月期を最終年度とする中期経営計画において、「事業活動を通じてすべてのステークホルダーの生きがい創造に貢献する」ことを目標とし、売上高750億円、営業利益55億円、ROE12.0%などを目標に掲げている。2026年度は、スポーツクラブの出店再開と、中長期を見据えた経営資源配分を実行し、事業成長の加速の準備の年と位置付けている。成長ドライバーとして、会員単価の引き上げ、法人・自治体需要の拡大、介護・健康関連事業の積み上げを明確に位置付けている。フィットネス業界では低価格業態の参入が続く一方、同社は総合型施設としての付加価値を強化し、価格競争から一線を画す戦略を採用している。オアシスの統合シナジーを最大化させつつ、今後も積極的なM&Aによる業界再編を主導していくほか、施設運営の効率化を高めて顧客体験価値へ再投資していく。 2026年1月7日には、東急株式会社の100%子会社である東急スポーツシステム株式会社が運営する総合スポーツクラブ5施設、小型業態2施設、及びスイミングスクール1施設の事業を、2026年7月に譲受すると発表した。介護・医療周辺事業では既存施設の収益化と新規出店及びM&Aの推進を掲げており、2025年12月には全国に通所介護事業を展開する株式会社楓の風を完全子会社化した。ホームフィットネス事業は独自の商品開発を引き続き推進していく。
同社は安定配当を基本方針としている。株主優待も導入しており、株主優待券を100株(1単位)保有の株主1名につき2枚、以降100株ごとに2枚、500株以上は一律10枚を贈呈している。足元では事業再編と成長投資を優先している段階にあるが、収益基盤の回復とともに、配当の持続性と安定性を高めていく方針を示している。
総じて、ルネサンスはスポーツオアシス統合を通じて事業規模を拡大しつつ、スポーツクラブ事業に次ぐ、第2、第3の事業成長による収益力向上を進める局面にある。健康寿命延伸という社会的テーマと親和性の高い事業基盤を有しており、短期的な業績回復と中長期的な成長の両面から、今後の動向に注目していきたい。
《NH》
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