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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/10/07 10:31, 提供元: フィスコ

FCE Research Memo(1):2025年9月期業績予想上方修正。AIエージェント事業リリース等で高成長継続へ

*10:31JST FCE Research Memo(1):2025年9月期業績予想上方修正。AIエージェント事業リリース等で高成長継続へ
■要約

1. 純国産RPAソフトウェアや人財育成プラットフォームを提供
FCE<9564>は、主としてDX推進事業と教育研修事業を展開している企業である。DX推進事業では純国産RPA(Robotic Process Automation:パソコンの事務作業を自動化するソフトウェアロボット技術)ソフトウェア「RPA Robo-Pat DX」を販売しており、教育研修事業では自社製の統合型人財育成プラットフォーム「Smart Boarding」や、子どもの「自立力」向上を支援する中高生向けビジネス手帳「フォーサイト」(以下、フォーサイト手帳)、世界的ベストセラー『7つの習慣』を基盤としたプログラム・研修などを販売している。手厚いサポートやワンストップサービス、高採算のストック型収益に特徴があり、人口減少に直面する日本企業に対し、「『主体性』×『生産性』で、人的資本の最大化に貢献する」※ことをミッションに製品を提供している。同社製品は顧客の人気と業界の評価が高く、国内最大級のIT製品・SaaSのレビューサイトであるITreviewの『最強ITツール』で過去3年連続5位以内にランクインとなるなど、様々な賞においても上位のポジションを獲得している。

※ 2025年5月14日より「『人』×『Tech』で人的資本の最大化に貢献する」から「『主体性』×『生産性』で人的資本の最大化に貢献する」へミッションの表現を変更。

2. 強みは商品力ときめ細かな「伴走型営業」によるサポート
同社の強みは商品力とサポートにある。強みの背景には、「RPA Robo-Pat DX」は業務に精通した顧客自身が使いこなせる「パーソナルRPA」であり、また「Smart Boarding」はOJTも研修もeラーニングも「社員教育」をこの1つで実現できる「統合型人財育成プラットフォーム」であるという設計思想にある。加えて、2つの商品とも、無料トライアルを入口に、きめ細かな「伴走型営業」により顧客が使いこなせるまでワンストップでサポートしていることが強みである。さらに、新卒を中心とした若手社員の育成や紹介パートナー制の拡大など営業の強化が進んできたことも強みと言える。こうした強みにより、「RPA Robo-Pat DX」も「Smart Boarding」も解約率は1%台と低く、売上高は年々拡大を続けている。

3. 主力製品の「RPA Robo-Pat DX」と「Smart Boarding」が好調で、通期大幅増収増益へ
2025年9月期第3四半期の業績は、売上高4,537百万円(前年同期比23.3%増)、営業利益923百万円(同26.7%増)となった。「RPA Robo-Pat DX」と「Smart Boarding」が好調に推移しているうえ、販促や広告などをコントロールしたこともあって、大幅な増収増益となった。特に「RPA Robo-Pat DX」は、紹介パートナー制度の拡大や同業種間でのクライアント紹介などにより見込み客の獲得が順調に進んだため、導入企業数が前年同期末比26.9%増と大きく伸びた。「Smart Boarding」も、戦略的な先行投資を実施したことなどにより導入企業数が同22.9%増と伸びた。2025年9月期の業績予想については、第3四半期の決算が好調だったため上方修正し、売上高6,050百万円(前期比20.9%増)、営業利益910百万円(同26.1%増)を見込んでいる。

4. 2026年9月期はAIの取り込みやAIエージェント事業のリリースへ向けた動きを加速へ
同社は、中期経営計画で2025年9月期に売上高4,915百万円、経常利益885百万円の達成を目指していたが、「RPA Robo-Pat DX」と「Smart Boarding」の好調により、売上高は2024年9月期に目標を達成し、経常利益は2025年9月期に達成する見込みとなった。このため次期中期経営計画への期待が高まるが、「RPA Robo-Pat DX」と「Smart Boarding」が利益獲得期に入ったうえ成長余地が大きく、さらに展開する2つの事業においてAIを取り入れていくことから、経常利益の成長率は一層高まることが期待できる。次期中期経営計画の初年度となる2026年9月期は、AIの取り込みやAIエージェント事業のリリースへ向けた動きなどを加速する見込みである。なかでもAIエージェント事業に関しては、早期に事業を立ち上げて第3の柱に育てる方針だ。

■Key Points
・DX推進事業、教育研修事業ともに手厚いサポートとワンストップサービスが好評
・「RPA Robo-Pat DX」と「Smart Boarding」が好調で2025年9月期業績を上方修正
・AIの取り込みやAIエージェント事業のリリースへ向けた動きを加速し、中期的な高成長をねらう

(執筆:フィスコ客員アナリスト 宮田 仁光)


《HN》

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