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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/10/06 13:02, 提供元: フィスコ

シーラHD Research Memo(2):クミカとシーラテクノロジーズが経営統合した総合不動産テック企業

*13:02JST シーラHD Research Memo(2):クミカとシーラテクノロジーズが経営統合した総合不動産テック企業
■会社概要

1. 会社概要
シーラホールディングス<8887>は、埼玉県を中心にファミリーマンションの開発・分譲を展開するクミカと、投資用マンションを中心とする不動産デベロッパー事業や不動産クラウドファンディングプラットフォーム「利回りくん」を中心とするプロップテック※事業などを展開するシーラテクノロジーズが、2025年6月1日付で株式交換により経営統合(クミカを株式交換完全親会社、シーラテクノロジーズを株式交換完全子会社)し、商号をシーラホールディングスに変更した。スローガンに「世界中の不動産投資を民主化する」を掲げ、不動産デベロッパー事業をベースに、ストック型の自社所有不動産の賃貸、販売した物件を中心とする不動産賃貸管理/建物管理、不動産クラウドファンディングプラットフォーム「利回りくん」なども展開し、両社の強み・ノウハウを生かして事業シナジーを創出することにより、総合不動産テック企業としての成長を目指す。

※ プロップテック(PropTech)とは、プロパティ(Property)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語である。先端テクノロジーを活用し、不動産による資産運用分野においてデジタル変革する意味で使用される。不動産(Real estate)とテクノロジー(Technology)を組み合わせた造語の不動産テックと同義とされる。

なお、今回の経営統合について東京証券取引所(以下、東証)は、同社が実質的存続会社ではないと認められることから、有価証券上場規程第601条第1項第5号aの規定により、2025年5月30日付で「合併等による実質的存続性の喪失」に係る猶予期間入り(猶予期間は2025年6月1日〜2029年5月31日)を公表した。当該猶予期間中に新規上場基準に準じた基準に適合しているかどうかの審査を申請し、係る基準に適合すると認められた場合には猶予期間入りが解除され、同社の上場が維持されることになる。これに対して同社は、シーラテクノロジーズが米国NASDAQ上場していたことを踏まえると、上場企業同士の経営統合であり、コーポレート・ガバナンス等の面での課題も特に存在しないため基準に適合する見込みだが、新規上場基準に準じた審査を通過できるよう新経営体制の下で最善を尽くすとしている。

2. 沿革
(1) クミカ
クミカは1970年9月に個人事業として型枠工事事業を創業した。その後、1983年6月に(株)河合工務店へ組織変更、1999年10月にリベレステ(株)へ商号変更した。2000年12月に株式を店頭公開し、2004年12月にJASDAQ証券取引所へ株式上場、2013年7月に東証と大阪証券取引所の統合に伴い東証JASDAQ(スタンダード)へ上場した。2022年4月には、東証の市場区分見直しに伴いスタンダード市場へ移行した。2024年1月にシーラテクノロジーズと資本業務提携、同年6月にクミカへ商号変更、同年8月にシーラテクノロジーズへ第三者割当増資、2025年6月にシーラテクノロジーズと経営統合した。

(2) シーラテクノロジーズ
シーラテクノロジーズは、2010年9月に(株)シーラ、(株)ユークスアセットマネジメント(現 シーラテクノロジーズ)を創業した後、2013年7月にユークスアセットマネジメントの社名をSYホールディングス(株)へ変更した。2017年10月にSYホールディングスがシーラを株式交換で子会社化、2018年6月にSYホールディングスの社名を(株)シーラホールディングスへ変更、2022年7月にシーラホールディングスの社名をシーラテクノロジーズへ変更(グループ企業も同時変更)した。

M&A・アライアンス関連では、2021年12月にシステム開発の(株)DEVELを子会社化(現 (株)シーラブレイン)、2022年2月に太陽光発電システムインテグレーターの日本太陽光発電(株)を子会社化(現 (株)シーラソーラー)した。同年5月には、太陽光パネル搭載コンテナ型データセンター販売/保守を行う(株)RE100.comを設立(同年7月に社名を(株)シーラバイオテックへ変更、2024年7月にシーラソーラーがシーラバイオテックを吸収合併)した。2023年10月には、シーラが(株)iettyよりAIを活用したオンライン不動産賃貸仲介事業「ietty(イエッティ)」を譲受(2023年6月設立の(株)シーラリアルティが事業運営、2024年9月にシーラがシーラリアルティを吸収合併)し、同年11月にシーラが(株)ETPより建築塗装FC事業「スターペイント」を譲受した。同年12月には、米BlackRockとの協業、2024年1月にリベレステ(同年6月にクミカへ商号変更)と資本業務提携を行った。そして、同年8月にクミカの第三者割当増資を引き受けて出資比率引き上げ、2025年6月にクミカと経営統合した。なお、株式関係では2023年3月に米国NASDAQ市場へ株式上場したが、クミカとの経営統合に伴い2025年5月29日付で上場廃止した。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田雅展)



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