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フィスコ投資ニュース

配信日時: 2025/09/30 11:05, 提供元: フィスコ

アクシス Research Memo(5):2025年12月期中間期も増収を達成し、上場以来の全四半期連続増収を継続

*11:05JST アクシス Research Memo(5):2025年12月期中間期も増収を達成し、上場以来の全四半期連続増収を継続
■アクシス<4012>の業績動向

1. 2025年12月期中間期の業績概要
2025年12月期中間期の業績は、売上高で前年同期比7.2%増の3,913百万円、営業利益で同1.7%増の422百万円、経常利益で同2.0%増の436百万円、中間純利益で同3.1%増の282百万円となった。上場来全四半期で連続増収を達成しており業績は堅調に推移している。通期業績予想に対する進捗は、公共社会インフラ案件の失注などの影響があり、やや遅延している。また、営業利益率は10.8%と前年同期から0.6ポイント低下したが、前年同期に大規模案件で利益率が大きく上振れした反動である。一方で、受注残は堅調に推移しており、下期でのさらなる案件拡大を目指す。


ITサービス事業が収益をけん引、DX需要の追い風が続く

2. 事業セグメント別動向
(1) システムサービス事業
システムサービス事業は、売上高が前年同期比7.7%増の3,707百万円と、上場来全四半期で連続増収となっている。航空関連案件の開発完了などにより公共社会インフラ向けが減少したが、新規開拓と既存案件の拡大を主因とした銀行向けや情報通信業向けが引き続き堅調に推移した。

直近の取り組みとしては、ITコンサルや成長領域へのシフトのため積極的な人材投資やビジネスパートナーとの協業拡大などにより、高収益案件のさらなる受注強化に注力している。また、ネットワーク関連技術の高度化、クラウド環境下でのサービス提供やインフラ構築が拡大するなかで、ネットワーク部門、クラウドビジネス部門を新設し、さらなる受注拡大、サービス提供を行い、収益拡大を推進している。

主要KPIとしては、受注残高が前年同期比5.1%増の1,831百万円と堅調に増加した。また、社員一人当たり売上高が、同3.6%減の7,312千円と小幅に減少したが、期初の部門編成により社内向け開発を担当するエンジニアが増加した影響による。

主要顧客である金融セクターのDX需要は旺盛であり、受注残高からも右肩上がりの成長トレンドが確認できる。

(2) ITサービス事業
ITサービス事業の売上高は前年同期比0.1%増の206百万円となった。主力サービス「KITARO」の契約台数が前年同期末比で507台増の9,250台と順調に拡大した。一方で、他社サービスへの技術支援案件が契約満了に伴い減少したため、事業全体の売上高はほぼ横ばいとなっている。

直近の取り組みでは、危険運転時の詳細な映像を任意のタイミングで取得できるドラレコ対応を行うなど、運行管理システム「KITARO」の機能拡充や、デジタルコンサルティングサービスの新規顧客開拓を進めている。

3. 財務状況と経営指標
2025年12月期中間期の財務状況を見ると、資産合計は前期末比116百万円増加の4,889百万円となった。主な増減要因として、流動資産は現金及び預金が175百万円増加し、売掛金及び契約資産が77百万円減少した。固定資産については、有形固定資産、無形固定資産、投資その他資産ともに大きな変化はない。

負債合計は前期末比28百万円減少の1,180百万円となった。流動負債は買掛金が16百万円減少した。固定負債については21百万円増加したが、退職給付引当金の繰り入れによるものである。

利益の積み上げにより純資産は前期末比145百万円増加し、3,709百万円となった。現金及び預金は3,198百万円と積み上がっており、今後のAI関連の新規サービス開発、人材獲得、M&Aといった成長投資の拡大が期待される。

自己資本比率においては、前期末比1.2ポイント上昇の75.9%と、極めて高い水準を維持している。同社は無借金経営を継続しているものの、手元現金を活用した成長投資を方針として掲げており、成長に向けた財務上のバッファーは大きなアップサイド要因となる。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 三浦 健太郎)


《HN》

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