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フィスコ投資ニュース配信日時: 2025/09/29 14:05, 提供元: フィスコ エフ・コード Research Memo(5):2025年12月期中間期も継続的な高成長を実現(1)*14:05JST エフ・コード Research Memo(5):2025年12月期中間期も継続的な高成長を実現(1)■エフ・コード<9211>の業績動向 1. 2025年12月期中間期の業績概要 2025年12月期中間期(IFRS)の連結業績は、売上収益5,212百万円(前年同期比155.8%増)、営業利益1,177百万円(同96.8%増)、税引前利益1,093百万円(同98.8%増)、親会社の所有者に帰属する中間利益646百万円(同88.3%増)となった。売上収益は前年同期の約2.6倍、営業利益は同約2倍と大幅な成長を確保し、事業規模も拡大した。2024年12月期にM&Aによりグループに加わった4社の売上がフルに寄与している。特に2024年11月に子会社化したBuzzは年間で16億円以上の売上が見込まれ、2025年12月期中間期の増収にも大きく貢献している。加えて、期中にM&Aを実行した3社(データコンサルティング事業のゼロタス、ITエンジニアリング事業のCiel Zero、セールス支援・コールセンター事業のSmartContact)のうちCiel Zeroは中間期の売上が1,342百万円と大きく貢献した。また、グループ会社の新たなプロダクト開発、サービス提供などによるオーガニックな成長が加速されるとともに、同社主導によるグループ各社のサービスのクロスセルなどにより着実に売上を積み上げた。 新しいサービスとしては、マイクロウェーブクリエイティブが「Webサイト運用引継ぎ支援サービス」「PMO(プロジェクトマネジメントの支援や統制を行う専門組織)サービス」「Studioサイト制作サービス(ノーコードツール「Studio」を活用してWebサイトやLPの構築など運用内製化を支援するサービス)」の提供を始めた。そのほか、同社のエントリーフォーム最適化ツール「f-tra EFO」に「Amazon自動入力(Amazonアカウントに登録されているプロフィールデータをフォームに自動的に入力する機能)」や「hachidori」の通知メッセージ送信機能を活用した「f-tra EFO×LINE通知メッセージ」などの新機能を追加した。ラグナロクは、フリーランス向けのエンジニア・デザイナー・マーケターなどの案件情報に特化したマッチングプラットフォーム「案件板NextFreelance」の提供を開始した。また、SpinFlowは1つの入口でOpenAI、Geminiなど複数の生成AIの利用が可能になるツール「Ai Comp.」をリリースした。 グループ各社のシナジーとしては、SNSマーケティングスクールの圧倒的な集客実績を誇るBuzzがSNSをはじめとする独自の手法で、ITエンジニアリングのオンライン教育プログラムを提供するCiel ZeroのITスクールの集客を行い、スクールの受講者や卒業生がCiel Zeroの社員などとして活躍できる案件を紹介する「CZ×BZエンジニアスクール」の新事業をリリースした。また、SAKIYOMIとBUZZのコラボにより「SNS×キャリア」「収益化」「AI活用」など、SNS運用の最前線をテーマにしたビジネスカンファレンス「SNSサミット2025」を2023年、2024年に続いて開催し、SAKIYOMI/BUZZが提供するSNSスクールやSNS運用支援の見込客やアライアンスパートナー候補など8,000名以上の参加があった。 損益面においては、増収と粗利率の上昇により売上総利益は前年同期の約2.7倍となり、子会社増加により前年同期の約3.4倍に増加した販管費を吸収し、前年同期の約2倍の営業利益を確保した。なお、好調な利益水準に鑑みて、一部の連結子会社ののれんの減損損失363百万円を戦略的に営業利益のその他の費用に計上した。財務面においては、財務の安全性を確保しながらM&A投資資金を金融機関からデットで円滑に調達した(社債と長期借入金4,087百万円)。また、2回にわたって自己株式取得200千株(取得価額約355百万円)による株主還元を実施した。自己株式は、今後新規M&Aやグループ会社経営陣などへのインセンティブとして活用する方針だ。 (執筆:フィスコ客員アナリスト 松本 章弘) 《HN》 記事一覧 |